ー 新会社(SDFT)設立から1ヶ月を終えて ー
皆さまこんにちは。SDFTで営業を担当しております古里と申します。
新会社のSD Financial Technology株式会社を創業し、1ヶ月が経過いたしました。『保険VOS』ご利用のお客様には、新会社設立に際しご不安やご心配をおかけいたしましたことをお詫び申し上げますとともに、ご理解を賜りましたことに深く感謝申し上げます。
SDFTは先に代表の松本よりご挨拶申し上げましたと通り、これまでの保険領域に加え、金融業界全般に向けたサービス、システム提供を目的に創業いたしました。2020年6月に「金融サービスの提供に関する法律」が成立し「金融サービス仲介業」が創設されました。新会社設立の狙いは、これまでの「銀行・証券・保険」業界がそれぞれ縦割りの状態でサービス提供する形から、3つの領域のサービスをワンストップで提供できる形にすることで多様化した社会に対応することです。今回はこの社会の動きに関連して、弊社保険VOSユーザー様の顧客獲得の取り組みについて少しだけご紹介致します。
ー 保険会社様の長期的な顧客獲得の取り組み ー
生保代理店様では、一般的に新規営業中心の活動を行われているお聞きします。その為に確実なリーズ獲得策やご紹介などに大きなコストや労力を掛けられていることと思います。そのような新規獲得について保全活動を中心に実現されている生保代理店様があります。
ある保険代理店様では、既存の契約者様に年に1回必ず接触される活動を実施されております。バースデイコールから契約応当月の訪問など、5つほどの接触きっかけとなる要件を会社として設定し、募集人は契約者の様々な情報を元に年に1回の接触を目指し活動を行われております。また、接触した契約者に対しては、その時点でご契約いただけていない保険種目のおすすめはもちろんのこと、家系の情報を取得することで、今後、保険のご要望が出現すると思われる情報をしっかりと収集し、長期的なフォローも含め体系的な営業活動を実施されております。
この代理店様は独自の環境で保険VOSをご利用いただいているため、上記の営業の観点からいくつかの機能をカスタマイズいただいております。EBM機能は、会社で設定された保全項目に合わせた一覧が簡単に抽出できるように改修し、契約者との接触実績が一覧化できる機能を加えました。また、家計情報の収集に関しても視覚的に家系が捉えられるようシステム内に家系図を配し、収集した情報を家系図内に簡単に収められるよう改修されております。
この代理店様では、戦略的に情報を収集することで、短期的な契約はもちろんのこと、中長期的に顧客を確保するための施策を推進されておられます。
ー 情報資産で金融サービス仲介業様のビジネスチャンスのお手伝い ー
金融サービス仲介業では、生活者のライフサイクルやライフイベントに合わせ、金融商品全般を用いた資産運用のコーディネートを担うものと私は理解しております。顧客に対してはより長期的な観点で関わり、より広範囲な金融支援を行っていくためには、以下に広く情報を集め活かしていけるかが大切な要素になるのではないでしょうか。弊社では今後その観点からシステムを見つめ直し、皆様方のビジネスを広げるお手伝いをしていきたいと切に願っております。
ー 預金だけに頼らない銀行のビジネスチャンス ー
弊社では、現在銀行様のシステム作りにも関わらせていただいております。今、NHKの大河ドラマでは渋沢栄一氏の世界が取り上げられています。渋沢栄一氏が描いた「預金」ファーストの世界が今銀行では難しい局面に来ているとお聞きします。長らく続く低金利政策やコロナショックによる地方企業の低迷によって、「預金」と「貸出」のビジネスモデルが厳しい局面に来ているのでしょうか…。しかし、長く地方の経済を支えて来られた銀行には自然と蓄えられた他には無い多くの有益な情報が眠っているように感じます。我々はこの有益な情報を如何に整理しビジネスに取り込んでいけるのか、この観点でお仕事をさせていただいております。
我々は今後も有益情報を蓄積するためのシステムづくりの観点から金融に関わって参りたいと考えています。多様化する生活様式に有益情報をお届けできるシステムズづくりについて、今後も邁進して参ります。